仕事では10名以上のメンバーをマネジメントし、ベンチャー企業の管理職として役員や社長から様々なオーダーが入る。ビジネスの現場は、毎日の定例業務があり、目標に沿った新たなチャレンジがあり、外部環境の変化による突発的な軌道修正も入る。
毎日の業務を安定的に回してるだけでも素晴らしいことなのに、もっともっともっと、改善改善改善の繰り返し。
私はそんな環境で、2年9ヶ月管理職をやってきました。娘の育児、家事全般もすべて私がこなす必要があり、毎日ヘトヘト。在宅勤務だったので通勤時間はないものの、運動不足で体力が落ち、PCやスマホを開けば仕事ができる環境で、業務終了後も仕事をすることが習慣化していました。夜ご飯はマクドナルドのハッピーセットを2日連続としたこともあり、食生活がかなり乱れていました。
会社のメンバーや同僚には恵まれていました。人間性の素晴らしい方々ばかりで、困難な目標や業務にも前向きに取り組んでいただき、仕事中も笑顔の方が多く、とても楽しかったです。忙しいながらも、チームで仕事することが本当に楽しく、あっという間に一日8時間が過ぎ、仕事に夢中でした。
そんな日常でしたが、退職するまでの流れはあっという間でした。
あるプロジェクトを進める中で、経営者との会話に苦戦し、毎日の業務が一気に辛くなりました。裁量を持って進めていたはずのプロジェクトが、全く裁量がなくなってしまいました。細部まで指摘が入り、ミスも起こり、長時間指摘を受け、精神的に疲弊し、毎日泣きながら仕事をしていました。在宅勤務だったので、化粧直しをし、涙を見せないように仕事をしますが、殺伐とした雰囲気・一生懸命考えた素案を全面否定されることに耐えられませんでした。
いつも通り業務に集中していたはずが、「ぷつっ」と糸が切れた音がした瞬間がありました。そこから涙がどっと溢れ出て止まらなくなりました。思考も停止し、タイピングさえもできなくなりました。体が震え、字も書けない状態でした、
完全にもう無理だ、、、と思った瞬間でした。
翌営業日に心療内科に行くと、鬱の診断でした。
笑顔と元気が取り柄の自分が、鬱なんて、信じられませんでした。業務が遅れる、仲間に迷惑をかける、仕事をしなければいけないという責任の重圧がありましたが、一方で「この診断書を会社に提出すれば必ず休めます、無理しないで今は休みましょう」と先生に言っていただいた一言に救われ、休職することになりました。
休職してからも毎日仕事のことが気になり、PCを開いたり、スマホを見たり、気が気ではありませんでした。休んでいても休んでいる気がしませんでしたが、経営者との会話がなくなったことは本当に救われました。毎日が緩やかに平和に過ぎていきました。
<<心得>>
・過去と他人は変えられない、変えられるのは未来と自分だけ
経営者は私に理想像に近づくように、叱咤激励してくれていたのかもしれません。同時に私も経営者にこうなってほしい、という思いがあったのかもしれません。ただ、他人は変えられません。合わない人は合わない、環境を変えて距離を置くことが必要だと心得ました。
・笑顔がでなくなったら、本当に辛いサイン
娘から「ママ、なんで笑わないの?」と何度も言われていました。知らないうちに表情が曇り笑顔が出なくなっていたのです、娘に対しても。笑顔のない人生なんて送りたくないですよね。
・仕事が忙しくても、3食たべること
身体は食べたものでできています。今目の前が忙しくても、ご飯を食べてお茶を飲んで一息つくぐらいの余裕がないと精神的にも圧迫されます。食事をすることで、精神的にも、体力的にも健康に。一人で黙々と食べる食事もよいですが、食材を味わって美味しいと感じながら食べることも、余裕を生む一つだと思います。
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